2024年9月1日日曜日

【企画展示】福井県若狭地方の3博物館/資料館で「陰陽師とは何者か」展が開かれます

 特別展 「陰陽師とは何者か」

令和6年10月5日(土)~11月4日(月)
福井県立若狭歴史博物館(福井県小浜市)
おおい町立郷土資料館    (大飯郡おおい町成和)
おおい町暦会館     (おおい町名田庄)
※3館同時併催です


 昨年10月~12月にかけて、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)で開催した特別展「陰陽師とは何者か ーうらない、まじない、こよみをつくるー」は大変な反響をいただき、多くの方にご来場いただきました。
 今回、その「陰陽師とは何者か」展は安倍晴明の子孫である土御門家ゆかりの地が点在する福井県西部の若狭地域、大飯郡にある3つの博物館・資料館にて開催される事となりました。
 会期中には講演会やイベント、また入館者プレゼントなどを用意している館もありますので、振るってご来館ください。

特別展「陰陽師とは何者か」 全会場情報

第1部:陰陽師のあしあと
 福井県立若狭歴史博物館  福井県小浜市遠敷2丁目104   

・第2部:安倍晴明ものがたり
 おおい町立郷土資料館   福井県大飯郡おおい町成和2-1-1

・第3部:暦とその文化
 おおい町暦会館  福井県大飯郡おおい町名田庄納田終111‐7
ホームページ https://ooi-koyomi.info/

 

 暦会館のある名田庄納田終地区は中世に京の戦乱を避けて、土御門家が疎開した地であり、当地に3代に渡って居住しました。
 そして現在は、陰陽道の系譜にある「土御門神道(天社土御門神道,安家神道)」を今に継承している天社宮天社土御門神道本庁 を始め、旧安倍氏屋敷跡地に建つ「泰山府君社」および諸祠と祭祀場「天壇」、当地に居住した土御門家三代の当主墓所(安倍氏三卿墓所)、薬師堂、十王堂、加茂神社といった一連の「土御門史蹟」があります。本展示会観覧の後は足を延ばして史蹟散策をしてみてはいかがでしょうか。




【併催講演会①】
『土御門家と名田庄について(仮題)』講師:梅田千尋(京都女子大学教授)
日時:10月6日(日) 13:00~14:30
会場:里山交流センター ぶらっと
福井県大飯郡おおい町名田庄久坂3-21-1
お問い合わせ先:0770‐67‐3250



【併催講演会②】
 『(演題未定)』 講師:小池淳一(国立歴史民俗博物館教授)
日時:10月26日(土) 13:30~15:00
会場:福井県立若狭歴史博物館
福井県小浜市遠敷2丁目104
お問い合わせ先:0770‐56‐0525


★情報は順次更新していく予定です☆



2024年8月27日火曜日

2024年 4月  第17回陰陽道史研究の会 記録

日時:2024年4月20日(土)

午前 10:00-11:00頃 京都市下京区 梅小路巡検

午前中は、京都市下京区梅小路付近(土御門家菩提寺梅林寺と江戸時代の土御門屋敷跡)を見学しました。

宝暦改暦に観測に用いられた圭表土台や門人組織である福寿講寄進の手水鉢のほか、普段拝見出来ない本堂や土御門家代々の墓所、そしてその現状について詳しく御話頂きました。土御門家代々の御位牌が丁寧に守られている様子が印象に残りました。お土産の竹燈籠まで頂き、得がたい思い出となりました。梅林寺様には改めて御礼申し上げます。

*なお、梅林寺は通常非公開です。下記団体などでツアー企画がありますので、ご関心のある方は、これらの機会をお探し下さい。

京都先年天文学街道 http://www.tenmon.org/?page_id=38

*梅小路巡検について、吉川弘文館『本郷』173号に中島和歌子さんが「安倍晴明の子孫の屋敷跡」と題して寄稿されています。

https://www.yoshikawa-k.co.jp/pr_hongou

中島和歌子『陰陽師の平安時代―貴族たちの不安解消と招福』吉川弘文館 歴史文化ライブラリー は6月に発売されました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4642306013


午後:13:30-17:30 佛教大学紫野キャンパス 15号館

中村一輝氏「飽波神社の正月神事とその由緒」

奈良県生駒郡安堵町に鎮座する飽波神社( 旧牛頭天王社) では明治初頭まで年初に篝火や

松明を用いて除災招福を祈る「夜法会(やぼえ)」と呼ばれる神事が行われていた。この神事は蘆屋道満もしくは安倍晴明の修法がその起源とされていたことが慶長三年の年記がある『安堵社神験記』(二点存在、内一点は延宝九年以降の書写) をはじめとする神社関係の史料に記述されている。晴明説は『簠簋内伝』を下地に創出されたと考えられることが史料より読み取れ、道満説については不明な点が多いものの、町内にある蘆屋道満屋敷跡周辺の人々により語られていた可能性が考えられる。これらの説の成立時期は不明だが、近世には晴明説が衰退したと考えられ、現在は道満説のみが伝えられている。また、夜法会は修正会に関係する行事であった可能性が高いことも明らかになった。この事例の調査で多くの知見を得ることが出来たが、検討の余地がある部分もまだ多く、引き続き検討を続ける必要があると考える。(中村一輝記)


中島和歌子氏「『紫式部日記』の陰陽道概観―平安文学作品における陰陽道の諸相―」

『紫式部日記』寛弘五年(一〇〇八)九月十日条の官人陰陽師(おんようじ)達による中宮藤原彰子安産祈願の祓(はらえ)の場面では、『実方(さねかた)集』六四など同じく中臣祭文が引用されている。翌十一日戊辰には「日遊(にちゆう)在内」により産座が土御門第寝殿母屋から北廂に移されたが、理由は書かれていない。他にも、翌年元日丁巳の坎(かん)日(にち)による戴餅(いただきもち)延引を除くと、五夜(ごや)と七夜(しちや)の間の夜の月蝕、十一月一日戊午の敦成(あつひら)親王五十日(いか)当日の天皇の物忌、同期間の彰子の物忌など、漢文日記などからわかる禁忌が不記である。方違や占いなども見える『源氏物語』や『紫式部集』と比べても陰陽道の要素自体が少ない。不吉なことを書かないのは、主に慶事の記録としての役割ゆえであろう。また、十一月二十八日乙酉の賀茂臨時祭では一条天皇の物忌による祭使らの参籠で「細殿わたり」が騒がしいと批判し、還立(かえりだち)の御(み)神楽(かぐら)の短縮には頓着せず、供御薬(みくすりをぐうず)では陪(ばい)膳(ぜん)女房の装束が御生(しょう)気(げの)方(かた)の色ではないことを繰り返し称賛するなど、『枕草子』の価値観と逆のものを提示する傾向がある。 (中島和歌子 記)


 


2024年4月4日木曜日

2024年10月 若狭地方博物館三館で「陰陽師とは何者か」展開催


昨年、国立歴史民俗博物館にて開催され大きな反響をいただきました企画展示「陰陽師とは何者か」を受けて、福井県嶺南地方 若狭地域にある「福井県立若狭歴史博物館」(小浜市)/「おおい町立郷土史料館」(おおい町成和)/「おおい町 暦会館」(おおい町名田庄)の3つの博物館・資料館で関連展示会を共同開催いたします。

陰陽道(安倍晴明の子孫、のち「陰陽道宗家」 土御門家)に所縁深い地 若狭地域での開催となりますので、名田庄 納田終地区にある「土御門史跡」散策・見学とも併せて御観覧ください。

令和六年 秋季特別展 「陰陽師とは何者か」
【会期】令和6年(2024) 10月5日(土)~11月4日(月)
【会場(主催)】福井県立若狭歴史博物館(小浜市)
        おおい町立郷土史料館(おおい町成和)
        おおい町 暦会館(おおい町名田庄)
【協力】人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館

【詳細】
福井県立若狭歴史博物館
大飯郡 おおい町立郷土史料館
名田庄 おおい町 暦会館


■秋季特別展記念講演会
2024年10月26日(土)13:30
会場 若狭歴史博物館講堂
講師 小池淳一氏(国立歴史民俗博物館 教授)
料金 無料

★本展に関する詳細情報は順次情報更新いたします!


2023年9月27日水曜日

企画展「陰陽師とは何者か-うらない、まじない、こよみをつくるー」関連書籍の案内

 10月より国立歴史民俗博物館で開催される企画展示「陰陽師とは何者か-うらない、まじない、こよみをつくるー」に関連して、三栄書房『時空旅人』 2023年 11月号 Vol.76は特集を「陰陽師と古代暦の世界」と題して、陰陽道と陰陽師の仕事・歴史・現状と「暦の歴史」が取り上げられています。


『時空旅人』2023年11月号(Vol.76) 9月26日 発売
特集 ”陰陽師と古代暦の世界ー失われたいにしえの時を求めて」


詳細は三栄書房の当該ページを参照ください。

https://shop.san-ei-corp.co.jp/magazine/detail.php?pid=12958


2023年9月19日火曜日

【国立歴史博物館】企画展 「陰陽師とは何者か-うらない、まじない、こよみをつくるー」

 この10月3日(火)より12月10(日)にかけて、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館にて、企画展示「陰陽師とは何者か-うらない、まじない、こよみをつくるー」が開かれます。


国立歴史民俗博物館 企画展示

「陰陽師とは何者か-うらない、まじない、こよみをつくるー」

【会期】

令和5年(2023) 10月3日(火)~12月10日(日)

国立歴史民俗博物館 当企画展ページ https://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/project/index.html

【趣旨】

陰陽師とはどのような存在だったのでしょうか。この展示では、あまり知られていない陰陽道の歴史とそこから生み出されてきた文化をさまざまな角度からとりあげて考えてみます。古代において成立した陰陽道は中世から近世へと数百年にわたり、その役割を広げながら、時代とともに多様に展開していきました。その姿を都状(とじょう)や呪符など具体的な史資料をもとに、明らかにしていきます。

安倍晴明は平安時代の実在した陰陽師ですが、陰陽道の浸透とともに、伝奇的なイメージが付け加わっていきます。その姿を追うことで陰陽道の性質をとらえることも試みます。さらに陰陽師たちが担った暦について、その製作や形式、移り変わりの様子を見つめることによって、人びとが陰陽道に求めたものが見えてくるでしょう。


【みどころ(本企画展示の内容と目的)】

  • ・暦や占いの知識を集成した「金烏玉兎集(きんうぎょくとしゅう)」(通称:(簠簋(ほき))や現存最古の「大ざつしよ」など、確かな史資料にもとづいて時間と空間を意味づけた陰陽師のリアルな姿を明らかにする。
  • ・陰陽師が用いた呪符も展示。古代から近代のはじめに至る陰陽師の足あとをたどる。
  • ・平安時代に活躍した陰陽師、安倍晴明の「ものがたり」を通して実像に迫る。
  • ・天体の位置を観測して暦を作るための器械「渾天儀(こんてんぎ)」や、天保暦からグレゴリオ暦に変わる、最後の旧暦資料「明治六年癸酉頒暦(きゆうはんれき)」から暦に託されたさまざまな知識や工夫を読み解く。

【図録】


B5判 並製
定価:¥2,500(税別)
《図録内容紹介》
 いま「陰陽師」といえば、多くの人が思い浮かべるのは、小説やマンガなどに描かれる、人知を越えた霊的な能力を持つ平安時代のマジカルな存在、安倍晴明の姿だろう。

しかし陰陽師は平安貴族の政争のなかにだけいるのではなかった。
 歴史を通じて、古代から明治はじめまで陰陽師は存在し、社会のなかで大きな役割を果たしてきた。

時間と空間(方位)の吉凶を調整し、占い、祭祀、まじないに携わることによって、国家の存立からお産・病など個人のくらしにいたるまで、人々に安心をもたらし、未来への指針を示してきた。各時代の暦の作成・頒布にも深く関わった。

そのために最新の知識・技術や経験を継承し、時間と空間に対する感覚をつちかい、磨き上げ、それらを人々に伝える真摯な努力を続けてきたのが陰陽師である。

本書は、具体的な資料にもとづいて、古代から近代にいたる歴史のなかで、陰陽師がどのような役割をはたし、どういった文化を担っていたのかを紹介する。
また、安倍晴明にまつわる「ものがたり」も取り上げ、伝承の世界の陰陽師像についても見つめ、最後に陰陽師たちが作り、広めた暦に焦点をあて、その現代に至るまでの姿を追いかける。
240点以上の資料をカラー写真で掲載。

【※2023年10月3日から12月10日に国立歴史民俗博物館で開催する同名企画展示の図録】

★図録についての詳細は以下のページをご覧ください
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909782212  (版元ドットコム)
 ⇒図録は会場である国立歴史民俗博物館、各オンライン書店等で購入できます。
[発売日]10月10日より 

 ~国立歴史博物館ミュージアムショップ~
         https://rekihakushop.shop-pro.jp/

 ★れきはくオリジナルキャラクター(ミュージアムショップ コンシェルジュ)の「ハニワス
  キー」が、図録を始めオリジナルグッズなどの紹介を"X"(旧Twitter)とInstagramで
  発していますので、こちらもチェック!
 ★本展示でも図録のほか、オリジナルグッズの発売を予定しております。
  グッズは10月3日より販売開始となっておりますので、ご注意ください!

ハニワスキーの"X"   https://twitter.com/haniwasky



           
〔上記使用画像・説明文 引用元〕国立歴史民俗博物館ホームページより

【会場・お問い合わせ先】
〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117 
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館

《一般的なお問い合わせ》
  ハローダイヤルへお電話をおかけください 受付電話:050-5541-8600
《展示に関わる事》
 担当係:広報サービス室広報・普及係
※電話によるお問い合わせは受け付けておりません
《図録およびグッズ等について》
 国立歴史民俗博物館ミュージアムショップ
※最下部「お問い合わせ」のページ(メールフォーム)にてお問合せください





★なお会期中(10/8)には「陰陽道史研究の会」秋季研究会が行われます





2023年8月2日水曜日

企画展示「陰陽師とは何者かーうらない、まじない、こよみをつくるー ポスター/チラシのビジュアルが完成しました!

 千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館で開かれる企画展示「陰陽師とは何者かーうらない、まじない、こよみをつくるー」のポスターおよび配布用チラシのビジュアルが完成いたしました。


※展示について、会期、シンポジウム等の情報は前の投稿記事をご覧ください。




2023年7月9日日曜日

【予告】国立歴史民俗博物館にて陰陽師の企画展示とシンポジウムがあります。

《告知》

 今秋、千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」にて陰陽師をテーマにした企画展示があります。
 陰陽師および陰陽道をテーマとした大型の企画展示は、2003年に開催した「安倍晴明と陰陽道」展 以来となります。


 本
企画および併催シンポジウムには「陰陽道史研究の会」メンバーも参加致しております。


 是非ともお越しいただき、貴重な陰陽道資料に触れていた
だければと思っております。