2023年9月27日水曜日

企画展「陰陽師とは何者か-うらない、まじない、こよみをつくるー」関連書籍の案内

 10月より国立歴史民俗博物館で開催される企画展示「陰陽師とは何者か-うらない、まじない、こよみをつくるー」に関連して、三栄書房『時空旅人』 2023年 11月号 Vol.76は特集を「陰陽師と古代暦の世界」と題して、陰陽道と陰陽師の仕事・歴史・現状と「暦の歴史」が取り上げられています。


『時空旅人』2023年11月号(Vol.76) 9月26日 発売
特集 ”陰陽師と古代暦の世界ー失われたいにしえの時を求めて」


詳細は三栄書房の当該ページを参照ください。

https://shop.san-ei-corp.co.jp/magazine/detail.php?pid=12958


2023年9月19日火曜日

【国立歴史博物館】企画展 「陰陽師とは何者か-うらない、まじない、こよみをつくるー」

 この10月3日(火)より12月10(日)にかけて、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館にて、企画展示「陰陽師とは何者か-うらない、まじない、こよみをつくるー」が開かれます。


国立歴史民俗博物館 企画展示

「陰陽師とは何者か-うらない、まじない、こよみをつくるー」

【会期】

令和5年(2023) 10月3日(火)~12月10日(日)

国立歴史民俗博物館 当企画展ページ https://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/project/index.html

【趣旨】

陰陽師とはどのような存在だったのでしょうか。この展示では、あまり知られていない陰陽道の歴史とそこから生み出されてきた文化をさまざまな角度からとりあげて考えてみます。古代において成立した陰陽道は中世から近世へと数百年にわたり、その役割を広げながら、時代とともに多様に展開していきました。その姿を都状(とじょう)や呪符など具体的な史資料をもとに、明らかにしていきます。

安倍晴明は平安時代の実在した陰陽師ですが、陰陽道の浸透とともに、伝奇的なイメージが付け加わっていきます。その姿を追うことで陰陽道の性質をとらえることも試みます。さらに陰陽師たちが担った暦について、その製作や形式、移り変わりの様子を見つめることによって、人びとが陰陽道に求めたものが見えてくるでしょう。


【みどころ(本企画展示の内容と目的)】

  • ・暦や占いの知識を集成した「金烏玉兎集(きんうぎょくとしゅう)」(通称:(簠簋(ほき))や現存最古の「大ざつしよ」など、確かな史資料にもとづいて時間と空間を意味づけた陰陽師のリアルな姿を明らかにする。
  • ・陰陽師が用いた呪符も展示。古代から近代のはじめに至る陰陽師の足あとをたどる。
  • ・平安時代に活躍した陰陽師、安倍晴明の「ものがたり」を通して実像に迫る。
  • ・天体の位置を観測して暦を作るための器械「渾天儀(こんてんぎ)」や、天保暦からグレゴリオ暦に変わる、最後の旧暦資料「明治六年癸酉頒暦(きゆうはんれき)」から暦に託されたさまざまな知識や工夫を読み解く。

【図録】


B5判 並製
定価:¥2,500(税別)
《図録内容紹介》
 いま「陰陽師」といえば、多くの人が思い浮かべるのは、小説やマンガなどに描かれる、人知を越えた霊的な能力を持つ平安時代のマジカルな存在、安倍晴明の姿だろう。

しかし陰陽師は平安貴族の政争のなかにだけいるのではなかった。
 歴史を通じて、古代から明治はじめまで陰陽師は存在し、社会のなかで大きな役割を果たしてきた。

時間と空間(方位)の吉凶を調整し、占い、祭祀、まじないに携わることによって、国家の存立からお産・病など個人のくらしにいたるまで、人々に安心をもたらし、未来への指針を示してきた。各時代の暦の作成・頒布にも深く関わった。

そのために最新の知識・技術や経験を継承し、時間と空間に対する感覚をつちかい、磨き上げ、それらを人々に伝える真摯な努力を続けてきたのが陰陽師である。

本書は、具体的な資料にもとづいて、古代から近代にいたる歴史のなかで、陰陽師がどのような役割をはたし、どういった文化を担っていたのかを紹介する。
また、安倍晴明にまつわる「ものがたり」も取り上げ、伝承の世界の陰陽師像についても見つめ、最後に陰陽師たちが作り、広めた暦に焦点をあて、その現代に至るまでの姿を追いかける。
240点以上の資料をカラー写真で掲載。

【※2023年10月3日から12月10日に国立歴史民俗博物館で開催する同名企画展示の図録】

★図録についての詳細は以下のページをご覧ください
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909782212  (版元ドットコム)
 ⇒図録は会場である国立歴史民俗博物館、各オンライン書店等で購入できます。
[発売日]10月10日より 

 ~国立歴史博物館ミュージアムショップ~
         https://rekihakushop.shop-pro.jp/

 ★れきはくオリジナルキャラクター(ミュージアムショップ コンシェルジュ)の「ハニワス
  キー」が、図録を始めオリジナルグッズなどの紹介を"X"(旧Twitter)とInstagramで
  発していますので、こちらもチェック!
 ★本展示でも図録のほか、オリジナルグッズの発売を予定しております。
  グッズは10月3日より販売開始となっておりますので、ご注意ください!

ハニワスキーの"X"   https://twitter.com/haniwasky



           
〔上記使用画像・説明文 引用元〕国立歴史民俗博物館ホームページより

【会場・お問い合わせ先】
〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117 
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館

《一般的なお問い合わせ》
  ハローダイヤルへお電話をおかけください 受付電話:050-5541-8600
《展示に関わる事》
 担当係:広報サービス室広報・普及係
※電話によるお問い合わせは受け付けておりません
《図録およびグッズ等について》
 国立歴史民俗博物館ミュージアムショップ
※最下部「お問い合わせ」のページ(メールフォーム)にてお問合せください





★なお会期中(10/8)には「陰陽道史研究の会」秋季研究会が行われます





2023年8月2日水曜日

企画展示「陰陽師とは何者かーうらない、まじない、こよみをつくるー ポスター/チラシのビジュアルが完成しました!

 千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館で開かれる企画展示「陰陽師とは何者かーうらない、まじない、こよみをつくるー」のポスターおよび配布用チラシのビジュアルが完成いたしました。


※展示について、会期、シンポジウム等の情報は前の投稿記事をご覧ください。




2023年7月9日日曜日

【予告】国立歴史民俗博物館にて陰陽師の企画展示とシンポジウムがあります。

《告知》

 今秋、千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」にて陰陽師をテーマにした企画展示があります。
 陰陽師および陰陽道をテーマとした大型の企画展示は、2003年に開催した「安倍晴明と陰陽道」展 以来となります。


 本
企画および併催シンポジウムには「陰陽道史研究の会」メンバーも参加致しております。


 是非ともお越しいただき、貴重な陰陽道資料に触れていた
だければと思っております。


2023年4月26日水曜日

第15回陰陽道史研究の会 記録

 2023年4月22日(土) 佛教大学(京都市北区)+ZOOMでの配信 (ハイブリッド)


テーマ:陰陽道史研究の回顧と展望―アジア遊学「呪術と学術の東アジア」出版をうけて

第1部:陰陽道研究史に関する座談会

13:00~13:45

山下克明「旧叢書の編纂と陰陽道研究史をかえりみて」

林淳「新叢書のねらいと陰陽道史の展望」

13:50~15:00

座談会:山下克明・林淳・細井浩志(司会)

15:05~15:30 第1部質疑応答

第2部:論集『呪術と学術の東アジア』について

15:40~16:50 

執筆者によるコメント 


2023年4月9日日曜日

土御門家陰陽道に関する書籍が刊行されています

 【陰陽道(土御門神道)関係書籍刊行のお知らせ】

 陰陽道の系譜に連なる「土御門神道(天社神道)」を今に伝える”陰陽道ゆかりの地”である福井県大飯郡おおい町名田庄、納田終地区に鎮座する加茂神社の宮司家であり、代々土御門家に仕えてきた「谷川左近」家の末裔でもある谷川氏所蔵の陰陽道関係文書と、名田庄地区にある陰陽道(土御門家)ゆかりの遺跡関係資料を調査した結果をまとめた書籍が、本年3月に若狭路文化研究所 編、おおい町教育委員会 発行で、岩田書院より発売されています。

本書内には当会の梅田千尋氏による解題「加茂神社宮司谷川左近家文書の土御門陰陽道史料」も収録されております。

貴重な史料文書群を写真と解説によって紹介する書籍です。是非ともお手に取っていただければと思います。

【書籍詳細情報】
加茂神社宮司谷川左近家文書
『土御門家陰陽道の歴史~名田庄・納田終の地にて~』
若狭路文化研究所 編
福井県おおい町教育委員会 発行
発売元:岩田書院

〈主な内容〉
陰陽道土御門遺跡関係文書撰
ー中世から幕末にかけての陰陽道祭祀関係史料

加茂神社・納田終村等文書撰
ー加茂神社および旧納田終村および名田庄村に関する文書類

解題「加茂神社宮司谷川左近家文書の土御門陰陽道史料」 梅田千尋

A4判・60頁 カバー装
ISBN978-4-86602-829-3 C3021

価格:1000円(税別)


詳細は:岩田書院ホームページの当該書籍のページをご覧ください
●岩田書院 当該書籍ページ
http://www.iwata-shoin.co.jp/bookdata/ISBN978-4-86602-829-3.htm

※出版社から直接購入できます。その他、購入方法についても出版社HPでご確認ください。



2023年3月9日木曜日

陰陽道に関する催しものがあります

  今春および今秋に、國學院大學博物館と国立歴史民俗博物館で陰陽道に関する催しものがあります。陰陽道の重要資料および土御門家が記録してきた実物の資料を直接見る事の出来る貴重な機会ですので、是非ともご来館いただき、見学いただければと思います。


①春の特別陳列 「土御門家がみた宇宙(そら)ー江戸時代の天文観測」


会場:國學院大學博物館
  (東京都渋谷区 國學院大學渋谷キャンパス内)

会期:令和5年(2023)4月1日(土)~5月2日(日)

開館時間:10時~18時 ※最終入館 17:30

●毎週月曜日、4月29日~5月2日は休館

入館料:無料


 平安中期に登場した安倍晴明の子孫は「土御門家」と称して近世、「陰陽道宗家」の地位を得ました。その土御門家は「天文家」を家職とする・・・、つまり天文観測と変異発生の際に報告する「天文密奏」を行う事が本来の役割でした。
 國學院大學が所蔵する『土御門家記録』には実に60点におよぶ天文観測資料があります。今回は「春の特別陳列」として所蔵する天文資料(観測資料や勘文など)を展示公開します。殊に嘉永6年(1853)および安政5年(1858)の彗星出現に際して土御門家が記録した資料は観測作業から勘文作成に至る過程が細かく記録されており、天文家としての土御門家の職務を知るのに最もわかりやすいものと言えるでしょう。
 今回は両彗星観測資料を初展示するほか、近世における天文学を古典籍や古文書を通して学べる内容となっています。

★詳細は 國學院大學博物館ホームページをご覧ください

http://museum.kokugakuin.ac.jp/special_exhibition/detail/2023_tsuchimikado.html


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②陰陽師とは何者かーうらない、まじない、こよみをつくるー

会期:令和5年(2023)10月3日(火)~12月10日(日)

会場:国立民俗歴史博物館 企画展示室

   千葉県佐倉市城内町117

開館時間:〔3月~9月〕9:30~17:00 〔10月~2月〕9:30~16:30

入館料:〔一般〕600円(団体 300円)

    〔大学生〕250円(団体 200円)

    〔高校生以下〕無料

休館日:毎週月曜日
   (ただし休館日が祝日等公休日にあたる場合は開館し、翌日休館)

会期中 10月7日(土)は第117回 歴博フォーラムとして「陰陽師と暦」が、11月11日(土)は第447回歴博講演会として「陰陽道と伝承文化」の各発表あります。
※両発表とも講師は当会にも参加されている小池淳一 氏です。


 ☞詳細は随時 国立歴史民俗博物館ホームページ等で発表される予定です。


★国立歴史民俗博物館ホームページ

https://www.rekihaku.ac.jp/index.html 

同館 展示スケジュール

https://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/schedule/index.html