2023年7月9日日曜日

【予告】国立歴史民俗博物館にて陰陽師の企画展示とシンポジウムがあります。

《告知》

 今秋、千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」にて陰陽師をテーマにした企画展示があります。
 陰陽師および陰陽道をテーマとした大型の企画展示は、2003年に開催した「安倍晴明と陰陽道」展 以来となります。


 本
企画および併催シンポジウムには「陰陽道史研究の会」メンバーも参加致しております。


 是非ともお越しいただき、貴重な陰陽道資料に触れていた
だければと思っております。


2023年4月26日水曜日

第15回陰陽道史研究の会 記録

 2023年4月22日(土) 佛教大学(京都市北区)+ZOOMでの配信 (ハイブリッド)


テーマ:陰陽道史研究の回顧と展望―アジア遊学「呪術と学術の東アジア」出版をうけて

第1部:陰陽道研究史に関する座談会

13:00~13:45

山下克明「旧叢書の編纂と陰陽道研究史をかえりみて」

林淳「新叢書のねらいと陰陽道史の展望」

13:50~15:00

座談会:山下克明・林淳・細井浩志(司会)

15:05~15:30 第1部質疑応答

第2部:論集『呪術と学術の東アジア』について

15:40~16:50 

執筆者によるコメント 


2023年4月9日日曜日

土御門家陰陽道に関する書籍が刊行されています

 【陰陽道(土御門神道)関係書籍刊行のお知らせ】

 陰陽道の系譜に連なる「土御門神道(天社神道)」を今に伝える”陰陽道ゆかりの地”である福井県大飯郡おおい町名田庄、納田終地区に鎮座する加茂神社の宮司家であり、代々土御門家に仕えてきた「谷川左近」家の末裔でもある谷川氏所蔵の陰陽道関係文書と、名田庄地区にある陰陽道(土御門家)ゆかりの遺跡関係資料を調査した結果をまとめた書籍が、本年3月に若狭路文化研究所 編、おおい町教育委員会 発行で、岩田書院より発売されています。

本書内には当会の梅田千尋氏による解題「加茂神社宮司谷川左近家文書の土御門陰陽道史料」も収録されております。

貴重な史料文書群を写真と解説によって紹介する書籍です。是非ともお手に取っていただければと思います。

【書籍詳細情報】
加茂神社宮司谷川左近家文書
『土御門家陰陽道の歴史~名田庄・納田終の地にて~』
若狭路文化研究所 編
福井県おおい町教育委員会 発行
発売元:岩田書院

〈主な内容〉
陰陽道土御門遺跡関係文書撰
ー中世から幕末にかけての陰陽道祭祀関係史料

加茂神社・納田終村等文書撰
ー加茂神社および旧納田終村および名田庄村に関する文書類

解題「加茂神社宮司谷川左近家文書の土御門陰陽道史料」 梅田千尋

A4判・60頁 カバー装
ISBN978-4-86602-829-3 C3021

価格:1000円(税別)


詳細は:岩田書院ホームページの当該書籍のページをご覧ください
●岩田書院 当該書籍ページ
http://www.iwata-shoin.co.jp/bookdata/ISBN978-4-86602-829-3.htm

※出版社から直接購入できます。その他、購入方法についても出版社HPでご確認ください。



2023年3月9日木曜日

陰陽道に関する催しものがあります

  今春および今秋に、國學院大學博物館と国立歴史民俗博物館で陰陽道に関する催しものがあります。陰陽道の重要資料および土御門家が記録してきた実物の資料を直接見る事の出来る貴重な機会ですので、是非ともご来館いただき、見学いただければと思います。


①春の特別陳列 「土御門家がみた宇宙(そら)ー江戸時代の天文観測」


会場:國學院大學博物館
  (東京都渋谷区 國學院大學渋谷キャンパス内)

会期:令和5年(2023)4月1日(土)~5月2日(日)

開館時間:10時~18時 ※最終入館 17:30

●毎週月曜日、4月29日~5月2日は休館

入館料:無料


 平安中期に登場した安倍晴明の子孫は「土御門家」と称して近世、「陰陽道宗家」の地位を得ました。その土御門家は「天文家」を家職とする・・・、つまり天文観測と変異発生の際に報告する「天文密奏」を行う事が本来の役割でした。
 國學院大學が所蔵する『土御門家記録』には実に60点におよぶ天文観測資料があります。今回は「春の特別陳列」として所蔵する天文資料(観測資料や勘文など)を展示公開します。殊に嘉永6年(1853)および安政5年(1858)の彗星出現に際して土御門家が記録した資料は観測作業から勘文作成に至る過程が細かく記録されており、天文家としての土御門家の職務を知るのに最もわかりやすいものと言えるでしょう。
 今回は両彗星観測資料を初展示するほか、近世における天文学を古典籍や古文書を通して学べる内容となっています。

★詳細は 國學院大學博物館ホームページをご覧ください

http://museum.kokugakuin.ac.jp/special_exhibition/detail/2023_tsuchimikado.html


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


②陰陽師とは何者かーうらない、まじない、こよみをつくるー

会期:令和5年(2023)10月3日(火)~12月10日(日)

会場:国立民俗歴史博物館 企画展示室

   千葉県佐倉市城内町117

開館時間:〔3月~9月〕9:30~17:00 〔10月~2月〕9:30~16:30

入館料:〔一般〕600円(団体 300円)

    〔大学生〕250円(団体 200円)

    〔高校生以下〕無料

休館日:毎週月曜日
   (ただし休館日が祝日等公休日にあたる場合は開館し、翌日休館)

会期中 10月7日(土)は第117回 歴博フォーラムとして「陰陽師と暦」が、11月11日(土)は第447回歴博講演会として「陰陽道と伝承文化」の各発表があります。
※両発表とも講師は当会にも参加されている小池淳一 氏です。


 ☞詳細は随時 国立歴史民俗博物館ホームページ等で発表される予定です。


★国立歴史民俗博物館ホームページ

https://www.rekihaku.ac.jp/index.html 

同館 展示スケジュール

https://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/schedule/index.html


2022年12月2日金曜日

勉誠出版社より陰陽道史研究の会 編による書籍が刊行されます!

  この度、勉誠出版様より発刊されている『アジア遊学』278号は、陰陽道史研究の会 編による『呪術と学術の東アジア 陰陽道研究の継承と展望』というタイトルで、陰陽道研究の現状と、最新の研究結果を特集した一冊となります。発売は12月中を予定しておりますので、是非ともお手に取っていただければと思います。


勉誠出版 アジア遊学 278

『呪術と学術の東アジア 陰陽道研究の継承と展望』

陰陽道史研究の会 編

定価:3,300円(本体 3000円)


★ご注文・申し込みは 勉誠出版ホームページ

https://bensei.jp/


★書籍情報と注文ページ(勉誠出版HP内)

https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&cPath=2&products_id=101352


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2022年10月28日金曜日

2022年10月第14回研究会 参加記

 第14回 陰陽道史研究の会 参加レポート

木下琢啓

 第14回「陰陽道史研究の会」は10月2日、オンラインによって開催された。今回は「古代~中世の暦と暦道」と題し、陰陽道と切り離す事の出来ない暦と暦道がテーマとなった。発表者は吉田拓矢氏と湯浅吉美氏、総括コメンテーターは細井浩志氏が務めた。

 最初に吉田拓矢氏が「日本古代における暦算と争論―暦道・宿曜道・算道―」と題して研究成果を報告した。本報告では,暦日・日月蝕に関する争論を具体的に分析することで,暦道内部および宿曜道・算道それぞれの暦算に係わる技能や姿勢を考察した。

10世紀の争論は,正権暦博士の間で起きたものであり,これまでは〈会昌革派の大春日氏―宣明暦派の葛木・賀茂両氏〉という対立構図で捉えられてきた。しかしながら,会昌革に依拠したと称する大春日氏の主張が,じつは宣明暦計算と合致している。会昌革は宣明暦と対立する暦書ではなく,両暦博士は宣明暦をどのように理解し運用するかを争論していたのであった。

11世紀以降の争論は,暦道(賀茂氏)が作成した日月蝕予報に,宿曜道・算道が異を唱える,という構図に変わる。たしかに暦道は,しばしば予報を外し,宿曜道・算道に敗れることもあった。しかしそれは,思いがけず蝕が現れることを回避しようとした結果であり,むしろ暦道は,宿曜道・算道よりも宣明暦ないし暦学そのものに習熟していたことが想定される*。<*報告要旨文責:吉田拓矢氏>

 発表後の質疑応答では、これまで“大春日氏と葛木氏・賀茂氏との論争”として理解されがちであった古代暦道の実情認識についての意見、また大春日氏が使用した『会昌革』が何らかの形で現存しているか否かについての質問、宣明暦法の計算方法や日食予報の出し方についての質問が出た。

 次いで湯浅吉美氏は「具注暦原本調査の経験から― その着眼点と留意点 ―」と題して、湯浅氏自身の調査経験をもとに、古代・中世の具注暦原本が何故今に遺るに至ったか、そして実地調査においての注目すべき点、また調査時に注意しなければならない点についての解説がなされた。

 具注暦は、貴族や僧によって日記が書き込まれた事、また紙背が再利用された事が現代にまで残る大きな理由となった。そして年代特定が容易であり、特別な事情がない限りはほとんどが原本であるという、「史料としての具注暦」の特徴について説明があった。

 続いて4つの具注暦原本調査例を基に、残存状況と経緯、さらに紙背文書に記されている文書の内容などの各種特徴について、調査時のエピソードも踏まえて紹介された。

 締めくくりとして、原本調査時に用いる道具に関する注意点、状態や時代の判定基準となる部分の見方といった、実地調査における留意点について、氏の豊富な経験と共にアドバイスがあった。

 質疑応答では、断片的な形で残っている具注暦の場合の年次判定方法についての確認や、現存する具注暦は暦道を司る賀茂氏以外に作成者はいるか、また後年に流布する「仮名暦」にも具注暦の調査方法が使えるかといった質問が出た。

 吉田・湯浅両氏による研究発表の後、細井浩志氏による総括があった。そこで細井氏からは発表者への質問がなされ、まず吉田氏に対しては日本で採用された宣明暦と本来の宣明暦との相違や会昌革との関係性について、延喜十八年の日食廃務不可の件、そして賀茂氏の学問の性格について意見を求めた。湯浅氏に対しては、暦注が書写される際に暦注と行事との関係を重視する可能性について、また暦に使う料紙の種類や時代性、具注暦本体の年次と後年の箱書の齟齬がなぜ起きたかといった質問を挙げ、発表者による回答があった。

 

最後に総合討議があり、そこでは『会昌革』についての意見のほか、宿曜道や算道と、暦法との関係、宮中の女房達の手に如何にして暦が渡ったかについて、さらに中世賀茂氏の日月蝕推算に関する質問や、暦注を巡る論争は起きたのか否かといった質問が出されて、発表者がこれに回答した他、参加者からも様々な意見が出されて活発な議論が展開された。


2022年8月11日木曜日

【新刊】山下克明著『陰陽道―術数と信仰の文化』

 

本会の呼びかけ人である山下克明氏の新刊『陰陽道―術数と信仰の文化』が発売されました。

倉本一宏監修 王朝時代の実像5(全15巻シリーズ)

臨川書店 税込3,740円(本体3,400円+税) ISBN978-4-653-04705-6

http://www.rinsen.com/linkbooks/ISBN978-4-653-04705-6.htm

本研究会での研究発表に基づく一冊です。